アネモネの花束を君に

笑顔が笑顔が…
黒い黒い黒い黒い黒いー
真っ黒ーー


また目だけ笑ってないしー


「ヒィ………ま…真白どうしてここが?」


怖!!



「何処かの誰かさんが行方知らずになるから、親切な人に教えてもらったんだよ!」


親切な人、親切なら真白に教えないでー


「う……」



「来い。」


真白に腕を引っ張られた。


「長引きそうだから、先に食べてていいよー」

真白に引っ張られながら、キャシー達に伝えておいた。



それから、私達は人通りがない廊下にきていた。




「話は何?」


「授業はふりでもいいから真面目に受けてるふりをしろ!!」



「してたじゃない!!」




「今は鈴原桜だということを忘れるな!」


真白がすれ違うときに小さな声で言って通り過ぎていった。






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