隠せない気持ち【新☆パラレル・ワールド企画作品】
「は、速ぇ…」

良子は、緑のチェックのミニスカートをふわふわ揺らせながら待ちわびた獲物の下へ駆け寄る。

男二人…特に純一郎は、おこぼれに預かろうと必死について来る。

現場に近付くにつれ良子が聞いた音が彼らにも聞こえてきた。

"ガシャン…ガシャン…"

何か…金属の擦れ合う音

「現場は体育館よ!」

さらに加速する良子の後ろ姿見ながら

「あれで…ぜぇぜぇ…陸上…やって…ないって…ぜぇぜぇ…嘘だぜ」

「それよか…ぜぇぜぇ…アイツ…ぜぇぜぇ…結構…いい女だな…ぜぇぜぇ…俺が食っちまおう…かな」

男二人、息も絶え絶えに語るのだった。
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