隠せない気持ち【新☆パラレル・ワールド企画作品】
自分自身の腑甲斐なさに崩れ落ちるのを必死に耐えている深に

「5万だったな…」

流が財布から万札5枚を取り出した。

「流…お前…いいのか?」

まさか流が金を出してくれると思ってなかった深は激しく動揺している。

「深…お前には今回の事で相談に乗ってもらった。それに今までだって…お前は俺に持ってない優れた物を持ってる。俺にとってお前は親友である前に憧れであり人生の目標なんだよ。だからお前があんなガキに負けるとこなんて見たく無ぇ…俺の頭の中の風花は消えた…今、俺が望むのは、お前の勝利…ただそれだけだ」

流は深の悔しさを自分の事として捉える事により風花の『脱いだらすごいのよ』の呪縛から解き放たれたのだ。

しかし要がインプットした目標が自分ん家である事を知らなかった。
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