キミ色
「カナ、帰ろ」



いつも私の席まで来てくれる誓。



「うん・・・」

「・・・なんかあった?」

「え?何もないよ」


誓は優しいけど、その優しさは私だけじゃないよね。

誓を独占してる気がちっともしない。

私は誓のなのに、誓は皆のだね。



「・・・そっか、じゃぁ行こっか」

「うん」



そのままいつものように30㌢くらい空けて歩き出す。



私達はカップルに見えるかな?










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