まっすぐに *短編*
まっすぐに
晴れた日の教室。
窓際の席は日が射してすごく気持ちがいい。
やべぇ…眠くなってきた…
「おい直人。鈴来てんぞ。」
「まじ!?」
寝かけていたくせに友達のヤスの一声で俺は一気に目が覚めた。
「うわ…今日もかわいい。」
隣のクラスの川名鈴は、俺の好きな人。
髪は栗色のボブで、薄い化粧をしていてちっさくてかわいい。
それなのに性格がいいから男がほっとかない。
高1の頃から気になっていて、2年のクラス替えで一緒になりますようにと願うも、残念ながら離れてしまった。