最後の手紙
そしてもうひとつ。これは私の人生を変えてしまったかもしれない。

それは放課後裕斗と話していたときのハナシ。

裕斗は野球部でユニフォームに着替えていた。アンダーシャツをつまんで近くにいた友達に、
「これ、裕斗があげるってぇ!!」
っていっただけなのに・・・・・。
裕斗は切れた。
「やめろっていってんじゃねぇか!!」
今まで優しくしてくれた裕斗じゃなかった。
自分が悪い。そう思っていたのに。
裕斗は、ただの友達。恋愛感情なんてない。あるはずがない!!
そう否定し続けていたはずなのに・・・・・・・。
たったこれだけの事なのに。こんなにくだらない事なのに。
涙がこぼれた。

その日から裕斗は私と話してくれなくなった。
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