リングは彼女に
同居を始めてから、俺たちは毎日の様に街を遊び歩いた。
ゲームセンターでは、プリクラを取る時に強制的にコスプレをさせられたり、UFOキャッチャーで商品が取れるまで、延々とお金をつぎ込んだりした。
ボーリングに行った時はハンデが無いと不公平だと言い、俺は指が入らないようなポンドの球を使いプレイした。
小学生以下が使用するような軽い球だ。あの時は自分の力を全く発揮できずに、ガーターばかり出してしまった。
勿論俺が負けることとなったが、彼女は心底愉快そうにしていた。