リングは彼女に


「君も悩みが多い時期なのかもしれない。だがね、幸せか幸せじゃないかは君が決めることだ。君の思い一つで人生は色を変える。君が君の思うように動いてみればいい。俺たち人間は、考えて行動できる生き物なんだから。まあ、つまり簡単に言えば頑張れってことだ」


 大塚さんは、ばんっと俺の背中を叩いた、俺は咳き込んでしまったが、大塚さんは気にせず言った。


「俺、今かっこいい事言ったろ? だはは」彼はそのまま仕事へと戻っていった。


 なんだか大塚さんは勘違いしてたみたいだけど、妙に納得してしまい、不思議と元気が沸いてきた。



 そうだ、頑張るしかないな。
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