リングは彼女に
錯綜
理那が連絡をくれてから数十分後、彼女がいるはずのCD屋に着いた。
店内には整然とCDが並べられており、その商品量の多さには驚かされる。
店内に客は少なく、妙にガラガラとしていた。理那を探すために適当に店内を歩き回る。
まずはJ‐POP関連のCDが置かれた辺りに向かう、そこには二人女性がいたが、どちらも理那では無かった。他の場所へと向かう。
次は理那が好きだと言っていたラップ関係のCDが置かれている棚の付近に行った。しかし、そこにも理那はいない。
――どこにいるんだろう?
その後も店内を探し回ったが理那の姿はなかった。
俺は諦めてメールを打つことにした。
しばらくすると、メールが返ってきた。
メールを読んで、俺は呆れた。