リングは彼女に
シャワールームでシャワーを浴びながら考える。
相変わらずいけない事を考えている。初めて会って、素性もよく知らない女性と一晩を共にしようとしているのだ。
今までの自分のルールブックでは、こんなのは禁止事項だ。
だが、なぜか自分の中の常識という垣根が少しずつ取り払われてきているような気がする。
今日理那と何かしらあろうと、それは仕方が無いのではないだろうか。
そんな風に、多少なりとも変わりつつある自分に戸惑いを感じていた。