◇ 私の彼氏 。
「璃玖はしてなさそうな顔してるじゃん」
「まぁ確かに」
客を入れる蓮に、抵抗は無いのかな?
タバコを吸おうと箱から取り出した時、どうやら最後の1本の様だ。
「あ、タバコなくなっちゃった。コンビニ行ってくる」
「あ、俺のも買ってきて」
「りぃ1人で大丈夫?」
ほらね。
やっぱりかなたんは優しい。
それに引き換え蓮はどういう事だ。
「お金ないから無ー理。かなたん着いてきてくれる?」
「いいよ♪デートしよっか」
悪戯な笑みを浮かべながら、そんな事を言ってのけるかなたん。
不覚にも、その笑顔にときめいた事は言うまでもない。