◇ 私の彼氏 。

「話‥って何ですか?」


『突然ごめんね。結羽ってわかるかな?』



結羽‥

ってゆーちゃんだよね ?


「わかりますけど‥」


『そいつと付き合ってんの?』



何だろうこの人‥


何て思いながら、電話が掛かってきた時点でホントはわかってたのかもしれない。



「‥はい。あの、もしかして‥?」


『あ、やっぱりか。私も付き合ってんだよね』



‥‥‥‥は ?



「そうなんですか?」


『そうそう。で、結羽が怪しいと思って携帯見たら貴女がいたの』



信じらんない。



『えっと‥名前は璃玖ちゃん?』


「そうです」


『何歳なの?』


「‥‥16、です」


『あいつ、そんな若い子に股かけてんの?ホント最低じゃん』


「えっと、何歳ですか?」


『19だよ。もうあいつ何なの』



その女の人‥夏希ちゃんは私、というよりゆーちゃんにキレてるようだった。



『私、女泣かせるやつが1番嫌いなんだよね』


「普通だと、浮気相手の子にムカつくんじゃないですか?」


『いや、私璃玖ちゃんは悪くないってわかるから。あいつ女癖悪いし』


「‥そうなんですか」



それから聞く、夏希ちゃんの話に出てくるゆーちゃんは、私の知らないゆーちゃんばかりだった。



そんな話をしているうちに、私はどうしてもゆーちゃんに会いたくなって、始発で会いに行って来る‥と伝えた。


だけど夏希ちゃんはとりあえずうちにおいで、と言うので夏希ちゃんに会いに始発で出た。



その電話をしている間、きっと潤たちはすごく心配してたんだろうけど、何かを聞いてくる事はなかった。



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