◇ 私の彼氏 。
「奏多、正直に言えよ?」
なんてほざきながら真剣な表情の蓮は何か面白い。
「なんだよ」
かなたんは蓮の前に胡座をかくと面倒くさそうに返した。
「ヤっちゃった?」
「あ、バレた?」
「え゛!」
蓮の質問に対するかなたんの答えに皆ビックリしてたけど、1番ビックリしたのは私だったりして。
「な、りぃ?」
「お、おう」
「まじか〜♪璃玖やるねぇ」
こんな時、皆ノリがいい。
皆ヤってないのがわかってても、今みたいにノってくる。
「璃玖、処女卒業〜」
「パーティーしなきゃね」
愛美のそんな言葉に笑いを堪えながら返す。
そんな私たちに、
「いや、まずりぃ処女じゃないじゃんっ」
なんて茉悠からのツッコミ。
今思えばこの頃が1番楽しかったのかもしれない。
この後、少しずつ何かが変わって ─‥ 。
少しずつ皆の関係も変わっていった。