◇ 私の彼氏 。
─ ピリリリリ♪
そこで鳴り響く携帯電話‥
ゆーちゃんからの着信音。
「りぃ、鳴ってるぞ」
蓮が携帯を差し出して来た。
「おう。さんきゅ」
出なきゃな。
私の態度で誰からの電話かわかったのか、愛美とかなたんが眉を潜めた。
時計を見ると夜中の3時過ぎ。
仕事が終わると言っていた1時を大幅に過ぎていた。
「遅い」
『仕事だから仕方ないでしょ』
「ですよね」
相変わらずの俺様口調。
『んで?お前今どこ』
「愛美んち」
『タクでおいで。金出すから』
「はいはーい。なら着く時メールする」
『了解』
コイツ ‥
そんなにヤりたいのか?
「りぃ、まさかの男?」
電話が終わった後、直ぐ様蓮からのそんな声。
「あほ、元カレだし。あ、愛美タク呼んで〜」
「了解。コンビニでいい?」
「全然オッケ。ごめんね」
ここではタクシー呼ぶのは日常茶飯事。
15にしてどんだけリッチなの、て話だな。