◇ 私の彼氏 。
「私帰ろうかな」
何だかお腹と頭が痛くなってきた。
「大丈夫だって♪」
「いや、けどホント蓮くん璃玖のプリに食い付いてたよね」
茉悠に続く愛美の言葉に益々帰りたい気持ちが増す。
本気で帰る事を考えた時─
── ガチャ
「お邪魔しまーす」
‥来てしまったようだ。
「よっ♪」
一際顔の整った長身の男を先頭に、男がぞろぞろ入ってきた。
何か4人に増えてるし。
「どーも」
「‥どーも」
そんなイケメン君にいきなり声をかけられ、吊られて挨拶。
なんとなく、この人が蓮って人‥かな?
「てか君見たことない!会った事ないよね?」
1人のサーフ系な男の子に、人見知りと言う言葉には無縁の愛美が声をかける。
「いや、会った事あるって♪」
「まじで?」
「あ、やっぱ初めてかも♪」
「どっちだよっ」
そこでイケメン君の突っ込み。
何だか絡みやすそうな人達だな。
それが彼らの第一印象だった。