◇ 私の彼氏 。
「ホントに‥‥‥ひゃははっ‥離して!」
これはヤバい。
死ぬ ‥‥‥‥
「りぃ〜?ごめんなさいは?」
「ごめん!‥‥‥っがちでごめん!‥‥‥謝るから離して!」
私がそう言うと蓮は満足そうに頷いて私の上を退いた。
「ったく‥‥‥死ね!」
「は?」
‥‥‥あ。
「すみません」
私は蓮が後ろを向いてる隙に、背中に向けて思い切りあっかんべーをしてやった。
「りぃ、お疲れ」
ん?
「輝くん!」
居たんだ‥
っと、輝くんの後ろには聖夜くんと‥‥
ん?
見慣れない顔。
「蓮。友達?」
「おう。斗真(とうま)だから、よろしく」
「こんちわ」
ニコリ、笑顔で挨拶してみる。
すると、ペコッっと頭を下げられてそのまま目を反らされてしまった。
「斗真、りぃ相手に緊張すんなって!」
りぃ相手にってどういう事よ。
「俺人見知りするんだって」
なるほど‥
人見知りか。
私たちがこんな会話をしているとどうやら皆を起こしてしまったようで‥
「ん‥‥今何時?」
「茉悠、おはよ」
「おはよ」
正確には茉悠しか起きてませんでした。