さくらんぼ


「優菜~、行こっ!!」

練習が終わり、咲がこっちに来た。

「うん。帰ろ!今日は早く終わって良かったね。」

私も岡崎さんに別れを告げて、咲と一緒に学校を出た。

「愛美ちゃんと、意外に仲いいのね。」

「えっ?」

いきなり何を言い出すかと思ったら。

「うん。いい人だよ。岡崎さん。」

「へ~。」

咲は、そう真顔で言った。

なんだか、咲はあまり岡崎さんを好きじゃないみたいな感じがした。

帰り際も、岡崎さんを見て、少しばかり不機嫌そうな顔を見せたのだ。
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