さくらんぼ


びっくりして、体を起こす。

顔をあげると、そこには大木くんが立っていた。

私がまだ寝ぼけた顔のまま大木くんを見上げると、大木君はくすっと笑う

「な、なに?」

「なにって・・・藤沢さん、可愛い。」

大木くんはそう言うと、げらげら笑い出した。

私はぽっと顔を紅くした。

「そういうこと言わないでよー。」

照れた顔を手でおおって隠す。

「藤沢さん、本当に可愛い。」

今度は、少し真面目な顔で言った。

< 39 / 68 >

この作品をシェア

pagetop