さくらんぼ


藤田くんの顔も、赤かった。

「い、いえ、大丈夫・・です・・・・」

たどたどしい敬語になってしまった。

藤田くんに触れられていた頬が、まだドキドキいってる。

私、どうしたのかな・・・・

藤田くんと一緒にいると、ドキドキしちゃう・・・

胸が熱くなって、苦しい・・・

幸せなのか、苦しいのか、わからない・・・

なんなの?この気持ち。

初めて・・だよ・・・。



改めて藤田くんを見た。目が合う。

恥ずかしくなり、目をそらす。

藤田くんも、同じく目をそらす。

お互い、そのあとは何も喋らず、別れる駅についてしまった。

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