さくらんぼ
そんなことばっかり考えていると、自然に涙が出てきてしまった。
私、何やっているんだろ。
こんなところで、一人で涙を流すなんて。
でも、胸が苦しくて、切なくて。
もう、本当にどうにもできそうもなくて。
いつのまにか、藤田くんの事を思う気持ちが、こんなに大きくなっていたなんて。
手のひらで顔を抑えながら、トイレに駆け込んだ。
こんな姿、藤田くんに見られたくない・・・。
もう、本当にどうかしてると思った。私。