さくらんぼ
後ろの席
そんなわけで、私の後ろの席は、藤田くんになった。
なんだか、すごくドキドキする。
こんなキラッキラな王子様の前に座って、いいのかしら、私。
それに、まさか藤田くんがあんな事言うとは思わなかった。
『いいじゃん!もともと決まってる席なんだから!』
その時、なんだか少しほっとしたような気持ちだった。
それと同時に、何か嬉しくなってしまった。
藤田くんは、私なんかをちゃんと受け入れてくれるんだ。
それが、嬉しかった。