恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜
今日は、いろんな事が起こりすぎた。
体は疲れ切っているはずなのに、目が冴えて眠れない。
舞花の言葉、智晴先輩の表情、優介先輩のキモチ。
全部がぐるぐる頭をまわって。
「あーっ…もうやだ…。」
ベッドから体を起こして、窓の外を見る。
冬の澄んだ空気の匂いが、窓ごしに香る気がする。
…チャ〜ララ〜…
いきなり、メールの着信音が鳴り響いた。
ケータイの液晶には…
『優介先輩』の文字が光る。
複雑な思いのまま、私は受信ボックスを開いた。
『今日はいきなりごめん。
だけど、柚杞ちゃんとどうこうなりたいワケじゃないんだ。
ただ、柚杞ちゃんの苦しそうな姿を見たくなくて…。
もし今、俺の言葉が柚杞ちゃんを苦しめてるなら、忘れてくれてかまわないからね?
だけど、俺がいること、忘れないで。
なにかあったら、愚痴でも何でも聞くから。だから、一人で苦しまないで。
…言いたいことはそれだけ。
夜遅くにごめん。
おやすみ。』
優介先輩のメールには、こう書かれていた。