恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜
「はじめまして、柚杞ちゃん…。舞花です。」
そう言ってにこやかに挨拶してくれる舞花さんに、私はあわてて頭を下げた。
「はじめまして、今日はお越しくださってありがとうございます。」
「ふふっ。噂通り、かわいいお嫁さんね、智晴。」
舞花さんが笑みを漏らしながら、智晴を見た。
「…舞花。」
「あのね、智晴ったら、私たちに招待状持ってきてくれたとき、柚杞ちゃんのことさんざんのろけて帰ってったのよ?」
クスクスと笑う舞花さんに、智晴はばつが悪そうに頭をかいた。
「…柚杞ちゃん。」
舞花さんが、こそっと私に話しかけてくる。
「…智晴から、色々聞いてると思うけど。私からも、ありがとうって言いたくて。」
そう言って、舞花さんはにこりと微笑んだ。
「そんな…私は、智晴を好きになっただけですから…。」
私が言うと、舞花さんはまた面白そうに笑った。
「ホントに、柚杞ちゃんはいい子ね。今度またゆっくりお話したいな。ランチにでも誘っていい?」
「はい、ぜひ!!」
私は、舞花さんと笑いあった。
智晴が好きになったのが、すごく分かる。
舞花さんは、すごく素敵な人だ。