恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜
「藤堂先輩…!?」
ゆかちんが驚いたように声をあげる。
「え…。」
私はゆかちんに隠れるようにして姿が見えないように小さくなる。
だって、気まずいもん…
智晴先輩は、入り口付近にいたクラスメイトと話していた。
クラスメイトもまんざらでもなさそうに顔を赤くしている。
「柚杞ー!藤堂先輩!」
いきなり名前を呼ばれて、私はびくっとはねあがる。
「え…」
ちらりとゆかちんを見ると、ゆかちんはウィンクしながらドーナツはまた明日ね、そう言った。
急いで智晴先輩のそばまで行く。
「えと…何か御用で?」
目を合わせられない…
しかも口調絶対に変だよーっ!