恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜
「私…、昨日、駅で先輩を見たんです…。その…女の人といるところ…。…あの人、舞花じゃ…ないんですか?」
私は、次の瞬間、この上ない後悔に襲われた…。
「アンタには、関係ない。」
智晴先輩はそれだけ、たった一言だけ言った。
…何もかも寄せ付けないような、冷たい視線で。
「ちはっ…」
「アンタ、もう俺に関わるな。…近づくな。」
…ねぇ先輩。
そんな、辛そうな顔で言わないでよ…
分かっちゃったじゃん…
先輩は…
叶わない恋、をしているんでしょう──…?