人魚姫 〜 儚くも綺麗な恋
「 なーつ! ジュース買いにいこっ!! 」
「 いーよー
よーたとこうくん
何のむ〜? 」
「 コーラ 」
「 ミルクティー 」
二人のキャラぴったりの
飲み物の注文だった。
自販機に向かうと
「 こうくん達
キャラぴったりだよね(笑) 」
さっき私が思った事を
奈雪は言った。
「 それあたしも思った(笑) 」
「 よーたコーラっぽいし
こうくんミルクティーっぽい(笑) 」
と言いながら
奈雪は アップルティーの
ボタンを押した。
「 あ、 ゆきも
キャラぴったり 」
「 えっないない(笑) 」
「 あるよ〜! 」
「 ならなつもだね(笑)」
私の手には緑茶
「 どんだけあたし渋いの(笑) 」
「 冗談だって〜(笑) 」
じゃれあいながら
教室に戻ると
航樹と陽太が
机をくっつけといてくれた
いつもの様に
椅子に座る
家と違って隣には人が居る
私の横には陽太
私の前には奈雪
その隣に航樹
奈雪は航樹に弁当を渡し
四人で昼食を食べた。
あっという間に放課後。
「 じゃあ気をつけて行けよ? 」
「 うん! 大丈夫!! 」
「 帰るとき電話ちょうだい! 」
「 わかったよー
こうくん心配しすぎ!(笑) 」
「 しゃーねえじゃん(笑) じゃあな!」
「ばいばーい」
航樹と陽太は
二人で帰っていった。
私と奈雪は朝の約束通り
買い物に向かった。