人魚姫 〜 儚くも綺麗な恋
電車の椅子に座り
ブレザーのポケットから
パールを出して
パールを見つめた。
綺麗だったな
あの人の髪。
帰宅路を
ただひたすら
金髪の男の人の姿を
思い出しながら
家にたどり着いた。
「 ただいまー 」
「 おかえりなさい 」
「 ご飯出来てるから
服着替えてきなさい 」
そう言われ自室に上がり
かばんを机におき
制服を脱ぎハンガーにかけて
スウェットに着替えた。
〜〜〜♪♪
携帯が鳴ったから
携帯を開くと
奈雪からのメールだった
「 明日の休み
四人で遊びいかない? 」
「 いいよ〜 」
「 じゃあ朝9時
駅集合ねっ 」
「 わかったよー 」
携帯を閉じて
下のリビングにいく為に
階段を降りていく
「 ただいまー 」
妹と弟が帰ってきた所だった。
「 おかえりなさい」
「 あ、ただいま! 」
にこっと可愛らしく
笑う妹達を階段に促して
リビングの扉を開けて
椅子に座る。