人魚姫 〜 儚くも綺麗な恋
始まりは幼稚園
適当に本を見て
字を書いただけ。
それを見た母と父が
「 捺乃すごいねぇ 」と
頭を撫でてくれたのが
すごい嬉しくて
そのまま小学校中学校
進んだ。
最初はただ褒められるのが嬉しかった。
けど高校受かってからは
母と父の期待が重荷になった。
いつしか褒められたいと言う気持ちはなくなっていて
勉強をして頭良くないといけない気がした。
妹達は勉強は並。
順位が例え悪くても
母や父はそれに対して
怒鳴ったりはしない
私だけが違う。
順位を落とした事がないからなのか
父や母の悲しむ顔を見た事がないからか
私だけ妹や弟とは違った。