姫と王子
あたしの友達とか、
周りのみんなは
"王子"だとか
言ってるくらいだ。
そんな人がさっきの人
の訳ない…!
口悪かったし、
手早かったし、
…とにかく最低な男
だった。
・・・あれが
東宮真尋…!?!?!?
いやいや、まさか。
あの優しい王子っぽい
人がさっきの人の訳…
・・・とにかく、
考えるのは後だ。
早くこの場を
きり抜けよう!!!!!
そして、またあたしは
走り出す。
目指すは教室。
廊下を駆け抜け、
1年B組の教室が
見えてきた。