姫と王子
「藤緒さん?行きますよ」
「え!?ちょ、
ちょっと…!!」
東宮はあたしの手を
引き、教室を後にする。
戸惑うあたしに
目もくれず、
お構い無しに前に進む。
あぁ…。あたしはもう
終わりだ・・・・・・。
きっとなにか
言われて…殴られ、
挙げ句の果てには…
そこまで考えて、頭を
"ぶんぶん"と横に振る。
どんどん妄想が
ふくらんでいく。
そうこう考えている
内に、東宮は立ち止まり
1つのドアを開けた。
・・・そこは生徒会室
だった。