姫と王子
 
 
 
一ある日の休み時間。
 
あたしは掃除当番で
クラスメイトにゴミを
捨ててくるよう
頼まれた。
 
 
そしてゴミ捨て場が
ある別館まで向かった。
 
 
ゴミ捨て場に行く途中、
男の子と女の子が
向き合って立っていた。
 
 
ここは本館の校舎裏。
ゴミ捨て場に行くには
どうしてもここを
通らないといけない。
じゃないと、すごい
遠回りをすることになる。 
 
それでも、2人が
動くことはない。
 
むしろ、なにか
事情がありそうな
親密そうな人たちだ。
 
だから当分
動くことはないだろう。
 
 
…はぁ。
なんてついてないの・・・。
 
自然とため息が出た。
 
 
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