姫と王子
 
 
「返してほしく
ないんですか?」
 
そうだった…。
生徒手帳、東宮に
取られてたんだった。
 
 
「・・・あの、さっき見た
ことって…もしかして…」
 
 
そうあたしが言うと、
東宮は黙った。
 
なにかまた、
嫌な予感がする。
 
 
一そして、東宮は
静かに口を開いた。
 
 
「・・・チッ。
めんどくせー」
 
「・・・・・・は!?」
 
 
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