姫と王子
「…はっ。なに
固まってんの?
今さらだろ」
こいつ、今度は
鼻で笑いやがった!
いちいちムカつく奴!!
「…はぁ。なんか
もうどうでもいいわ。
あんたと話してると
疲れる。わさわざ
本性バラしたりして…。
帰らせてもらうわ」
そう言って、ドアまで
歩き、ドアノブに
手をかけた。
…だが、何故か
開かない。
「え!?なんで…?!!」
よく見ると、鍵が
かかっている。
東宮の仕業だと
すぐに分かった。