姫と王子
「・・・へー。
そんなこと言うんだ?
生徒手帳がどうなっても
いいんだな??」
「・・・・・・あっ!」
そうだった…。
東宮はあたしの
生徒手帳を持ってる
んだった・・・・・・。
あたし、かなり
ピンチじゃない?!?!?!
「…分かった。
なんでも言うこと
聞く。…でも、
そしたらちゃんと
手帳返してよね!?」
「・・・あぁ」
「で、なに?」
あたしが問うと、
また東宮は
ニヤっと怪しく笑う。
あぁ…なんでも
聞くなんて
言わなければよかった。