姫と王子
 
 
「・・・そうだな…。
じゃあ、目つむって」
 
「えぇ!?なんで!?」
 
「なんでも言うこと
聞くって言っただろ。
おとなしくつむれ」
 
今度は命令口調!?
なんなのよ、こいつ。
 
それでもあたしは
抵抗を続ける。
 
 
一すると、とうとう
東宮もイラだってきた
のか、あたしを睨む。
 
「いいから黙れよ」
 
 
そう言って、
近づいてくる東宮。
 
ヤダ!なに!?
 
あたしは後退りした。
そして、とうとう
壁にぶつかった。
 
 
東宮と壁に挟まれる。
もう逃げられない。
 
 
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