姫と王子
 
 
そう返すしか
なかった。
 
そしてあたしは
東宮に掴まれていた
腕を振り払い、
走って生徒会室を
後にした。
 
向かう先は…教室。
 
きっと和沙なら
分かってくれるはず!
そう思い、急いで
廊下を走っていく。
 
 
 
一"ガラッ"
 
 
 
力いっぱいドアを
開けた。
 
 
「柚綺!?どうしたの、
そんなに慌てて」
 
「か、和沙ぁ〜!!」
 
「なになに?
なんかあったの??」
 
「そ、それが…」
 
 
< 52 / 62 >

この作品をシェア

pagetop