姫と王子
 
 
一その時、
 
ダダダダダッ・・・・・・
 
すごいいきおいで
クラスの女子が
あたしに向かって
走ってきた。
 
そのすごさは
恐すぎるくらいで。
あたしは一歩
後退りをした。
 
 
…そして、いっきに
壁に追いやられ
あたしは何十人もの
女子に囲まれる。
 
 
「柚綺!どうだった!?」
 
「真尋様、
カッコよかった??」
 
「なにか喋った!?!?」
 
「うらやましい〜!!!!!」
 
「柚綺だけずるい!」
 
 
 
・・・・・・みんな
好き勝手にあたしに
質問したり文句言ったり。 
 
…これはキスされた
なんて言ったら…
みんなに殺される!!!!!
 
その瞬間、ゾクッと
背筋に寒気がはしった。
 
 
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