姫と王子
あたしは和沙と
教室で別れ、東宮真尋が
いる生徒会室まで
向かった。
正直、気が進まない
けど・・・行かないと
また大変なことに
なりそうだし…。
あいつ、なに考えて
るのか分かんないし。
そうこう考えてる内に
もう生徒会室の前。
ちょっと緊張。
だって、呼び出し
でしょ?
なにされるんだか…。
一コンコン
生徒会室のドアを
控えめにノックする。
すると、中から
聞こえてきた声。
その声を合図に、
生徒会室に入った。
「・・・遅い」
「はぁ!?なにそれ!
人を呼び出しといて」
なに、この俺様な態度。
呼び出したのは
そっちでしょ!!!!!
東宮は窓際にある、
豪華なソファーに
一人、座っていた。
しかも、座り方が
これまた俺様。