Santa_Claus
 


「そう……なんだ」



「もしかしてよォ、

妹を殺したのって

お前だったりする?

お前は夢見がちなんだからさ、

オカルトに手を出した結果が

妹を殺したんじゃないのか?

この、人殺し!」



賢治くんの言葉が大きくて、

周りのみんなが僕を見る。



「違うよ、僕じゃないよ!

だって僕、犯人を見たもん!」



そこまで言って、

僕は慌てて口を閉じた。



犯人さんのことを言ったら、

ご褒美がもらえなくなる……!



「ほォ?

だれだよ、言ってみろよ!」



「そ、それは……」



言えないよ。

言ったらご褒美が、

もらえなくなっちゃう!



「もったいぶらずに言えよ。

言わねーなら

お前が妹を殺したって

認めたことになるぞ?」



そんなの……いやだ!



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