Santa_Claus
 


なんだか暗い気持ちになって、

僕はとぼとぼと歩き出し

3年1組の教室へと

向かったのだった。



      †††



「明日は楽しみの

クリスマス・イヴですね!」



休み時間が終わり、

ドッジをしに行ってた

賢治くん達が

教室へと戻ってきた。



それからすぐ、

担任の先生が入ってきて、

にこりと微笑みながら言う。



そんなこと、知ってるよ。

それで明日から

冬休みなんでしょ?



明日になったら

プレゼントも貰えてるだろうし

犯人さんの名前を

言えるようになれるんだ。



早く明日にならないかなぁ。



犯人さんのことを

言えるように

なるのもいいんだけど、

やっぱり早く、

プレゼントが欲しいよ。



「では、

終業式をするので、

廊下に並んでくださーい」



先生が言うと

みんなは一斉に立ち上がり、

ぞろぞろと廊下へと出る。



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