Santa_Claus
学校の門をくぐろうとすると、
門に立っていた同じクラスの
賢治(けんじ)くんが
僕の元へやってきた。
僕は正直、賢治くんが嫌いだ。
だって、
いつも僕をいじめるから。
「おい!夢見障害者。
今日の朝、お前んちの妹
死んでいたらしいな?」
ニタニタと笑う賢治くん。
なんで笑っているんだろう?
人が死んだっていうのに。
それに夢見障害者っていう
呼び名はやめてって、
この前言ったのに。
「おはよう、賢治くん。
うん……殺されたみたいで。
でも、なんで賢治くんが
死んだこと知っているの?
さっき死亡確認?されたのに」
「朝、
通学路を歩いていた竹山が
お前んちの前を通ったんだと。
そこで妹が死んだことを
偶然聞いたって、
学校中に言いふらしてたぜ」