God of Death
3
ーー疲れた。
もう、疲れた。なんで、俺の周りはあんなに幸せそうなんだろう。何で、あんな風に笑えるんだろう。ああ、楽しそうだ。
……なんで、なんで、なんで、俺はこんななんだろう。
授業が終わり、教室にいるクラスメイト達は帰り支度、または部活に行く用意を始める。そんな中、彼は何もせずぼーっと黒板を見つめていた。
無造作に消された黒板には、まだ白いチョークの粉が残っている。数分後には、教室掃除に割り当てられた人達によって、その粉は完全に無くなるだろう。
そんなことを考えながら、今度は視線を窓の外へと移す。
この教室は四階にある為、地面がとても遠く見える。