God of Death
『どうする? 斬るか?』
「いや……いつものを頼む」
 アイトは、いつもと変わらない表情に、ほんの少しだけ悲しみを交えた様な顔をして、鎌を握りしめた。
『何度も言うが、あまり関わりすぎるなよ。人間に情を移されると、お前なら死の王のルールをも無視した行動に出てしまいそうだからな』
「人をホモみたいに言わないでくれ。……まあ、気をつけるよ」
 アイトは苦笑しながらそう言うと、鎌は真っ黒な光を放ち始めた。
 アイトの身体は、たちまち鎌の放つ漆黒の光に飲み込まれ___
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