God of Death
 アイトは、自分の鎌を手にとり、ぐっと握りしめた。そして、心の中でも呟いた。




 ___ありがとう、メグミ。俺の気を紛らわそうとしてくれて。

 これからも沢山、辛い仕事があるだろうけど……メグミがいなくなってしまうまでは、頑張って続けようと思う。

 だから、メグミ。俺を支えていてくれ。

 本当に、ありがとう。






 次の瞬間、アイトは宙に舞い上がった。そして、少し騒がしくなった街の風景を、静かに見つめていた。
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