閃きの神様

登校中に





次の日、あたしはなんとも言えない気まずさを抱えて学校へと向かった。


昨日の今日だし、神坂と顔合わせ辛いよ…



いや、別にデートとかそういうんじゃないって分かってるんだけど。

ってか、神坂はデートのデの字も頭になかっただろうし。

むしろ、色んな味を食べたいけど1人じゃ無理だからあたしを連れてったっていうのかもだし。

うん!きっとそうだよ!

なんだ、全然気まずいことないよ!




なんて自分に言い聞かせて、よし!と小さくガッツポーズをした時だった。




「中みな!」


「わぁっ!?」




いきなり誰かに肩を叩かれて変な声を出してしまった。

いや、誰かなんてもう分かってるんだけど。




「びっくりしたぁ。急に出て来ないでよ!」


「急にじゃねぇし。さっきから声掛けてんのに全然気づかねぇ中みなが悪い。」


「え?うそ。」


「マジだし。挙げ句1人でガッツポーズしだすからな。」




そう言ってゲラゲラ笑う神坂。




「ギャー!見てたの?忘れて!今すぐ!」


「ムリ!今日一日は笑わせて貰う!」





< 15 / 27 >

この作品をシェア

pagetop