閃きの神様
待ち合わせ中に
放課後。
「はぁ……。」
あたしは昇降口の壁にもたれて溜め息をついた。
なにしっかり奴との約束なんか守っちゃってるんだろう。
でも勝手に帰る訳にもいかないし、甘い物に対する神坂の恨みは計り知れない。
別に楽しみとか…そんな事…
そ、そうだよ!
寧ろ、早く来てよって思ってる一方で、なんだか緊張してそわそわするし、今からまた神坂と2人で、その…まぁ…デート?みたいな事するって考えると気恥ずかしいし、よく分からない気持ちがグルグルしていて、胸がきゅうって締め付けられてる気がして、心臓に負担がかかって仕方がないったらないし、あぁ、もう…
「どうしたらいいの…。」
そう呟いて、本日2度目の溜め息を吐いた時だった。