好きです。 ~春~


 えっ?

 何が…


 聞こうとした瞬間

 雅人はあたしの腕を掴み壁に抑える


「いった~。


 てか、離してよ!!」


 キッと雅人を睨むけど…

 何か怖い


 目が本気なんですけど…


「あのさ~。


 美紀あのチョコ本命?

 俺に告るつもりだった?」


「急に何!?


 今関係な「あるよ」

 
 あたしの言葉が消された


 急に強くなる雅人


「あの女が勝手にいろいろ言うから何か振ったみたいになってるけどさ」


 あの女?

 優香の事?


「俺一回も振ってないよ?」


 今更何?

 もう、関係ない…


 今頃言われても…遅い


「なぁ、美紀は俺がまだ好き?


 
 俺はあんときからずっと…」


 嘘だ、嘘だ。

 知ってる。
 
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