好きです。 ~春~

HR合宿~帰り道~



 気付いたら走ってた

 どうしてかよくわからないけれど…



 振り向きたくなかった



 そのとき…

 パシッ

「待って!!」

 腕を掴んだのは由香ちゃんだった…

「待って…美紀ちゃん。


 勘違いしてるよ。

 私確かに言った…


 けど、私…


 振られたよ…?」


「えっ!?」


 由香ちゃんの口からは思ってた事と違う言葉が出た 


「やっぱり…


 急に走るから勘違いしてると思った…

 ごめんね、変な事聞いちゃったから。



 でも、安心してね。

 私はもう振られたし!!」


 笑顔の由香ちゃんからは本当に大丈夫なんだと思った


 けど…


「安心って…何を?」

「えっ!?


 もしかして…

 美紀ちゃんって鈍感??」

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