好きです。 ~春~


「あの~、この道引き返さないですか?」


 さすがに何分もこの道を歩いていてチェックポイントがないのはおかしい…


「「ええ~、僕らの勘がおかしいって言いたいの??


 酷いね~」」


「いいや、酷くないよ。


 だって実際にお前らの勘を信じてこの道来たのにチェックポイントなんてね~じゃね~か」


「颯太のくせに生意気~。

 なぁ、奈緒」

「そうだね~。


 ここ獣道っぽいし、動物でも出そうだし?

 颯太が可哀想だから戻ろっか」


 ニヤっと笑う二人は絶対性格悪い…


 
 
「ねえ、美紀と真樹…」

 
 戻るよ って言うつもりで振り向いたのに…


 私達の前を歩いていた二人の姿が見えない


「ねえ、皆…


 二人がいないよ?」


『えっっっっっっ??』



  


 零END
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