(仮)ENGAGEMENT RING~忘れられない恋~
琉菜にもそんな悩みがあったんだなぁ
「なぁ、雪兎。そこ左じゃなくて右、家そっちじゃないぞ」
琉菜を先に家に帰しに行くのか?
「私の家そっちじゃないです……」
……えっ?
「雪兎?どこ向かってんだよ!」
「家でございます」
「家って誰のだよ!」
「聞いていらっしゃらないのですか?昴様と琉菜様の家でございます」
はぁ!?
「雪兎さん、どういうことですか!?」
「どういうことと申されましても、そのままの意味でございます」